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虚貌 雫井 脩介

虚貌〈上〉
雫井 脩介 / 幻冬舎


二十一年前に起きた一家放火殺傷事件。
生き残ったのは、半身不随となった長女と全身やけどを負った長男。
首謀者が無期懲役の刑を終え、出所した後、
次々と加害者達が殺されていく。
事件を追うのは、末期がんに冒された刑事。
彼は、二十一年前の事件も担当していた。

最期の事件と心に決め、捜査を進める刑事。
死ぬ前に犯人を捕まえられるのか。


二十一年前の事件の加害者、被害者、加害者の家族の思いが
うまく描かれている。社会派ミステリーっていうのかしら。
ハラハラドキドキで読みすすめられる。
結末は、あれでいいのかっていう賛否両論がありそうだけど。
なんでもありじゃん!と。
でも、布石はあったし、あれはあれでよいと思う。
最後を知ったら、また読み直したくなっちゃうけどね。
どっからどこまでがホンモノ?ニセモノ?と。

しばらく、雫井さんブームになりそうだ。私の中で。
by kaori-o-i | 2004-12-25 23:16 | ヨミモノ